Shop Genjiroの企画イベントでの入場料収入の一部は、不登校支援・子育て支援・デジタル障害関係の活動をしている「Mbase」の活動に寄付をしています。ART&雑貨の企画運営には、不登校・引きこもり経験、学校に行きずらい子、障害のある子が活動の一部を手伝ってくれています。
Mbaseは、「デジタル障害」についての講演会を福井県内の小学校を中心に行っています。また、不登校支援を行っています。支援者はボランティアで活動されています。Mbaseのホームページはこちら👈
福井県が、日本が、いつまでも元気であるために、未来ある子どもたちのために少しでも何か協力できればと思っています。
デジタル障害について
病院の待合室、駅のホーム、学校前のバス停・・・そこにいる人たちがみんな下を向きスマホをしている。いつから、こんな風景になってしまったのか?私の目には異様な光景として映ります。
乳幼児をあやすのは、スマホ。「待つ」ことが必要な場所で、母が子どもをおもちゃや絵本であやしている風景をみなくなりました。泣き出したり、ぐずったりした時に、母の手に握られるのは「スマホ」です。動画を流し、子どもを静かにします。子育ては「親育て」と言われていました。思い通りにならない子どもに悩み、工夫をし、うまくいくことで、親自身が成長していく。私自身も子育てを通し、人を見る目、人を思う心、自分との違い・・・いろいろなことを学びました。その経験が、自分が社会で生きていく時に生かされていきます。
社会福祉士として、不登校・引きこもり・行動に落ち着きがない子・・・いろいろな子どもたちと出会う機会があります。どの子も乳幼児期からスマホやゲーム機を使用しています。その子たちには、言葉を知らない、会話ができない、無表情、想像できない、すぐにイライラする、暴力を振りたがるなどの特徴があります。不思議なことに、どの子も同じです。
子どもは、産まれてきた時に、犯罪者になろうとか人を殺したいとか不登校になりたいなどと思って産まれてきません。そして、どの子どもも育てにくく手がかかります。育てやすい子どもはいません。障害のあるなしではありません。子ども一人ひとりに個性があり、母が手を焼くところが違い、母が育ての苦労をするところが違います。
白色のこころで産まれてきた子どもに色付けをしていくのはおとなです。おとながつけた色を変化させていくのは、子ども自身になっていきます。最近は、何も考えず時代に流され、おとなの価値観で子どもに色を付けてしまい、10年後におとなが手に終えず困るということが増えています。不思議なのは、「うちの子に限って」という感覚です。「スマホ」「ゲーム機」というのは、非常に怖いモノです。これを与えてしまった時には、「うちの子に限って」はありません。どの子も早かれ遅かれ、大小はあっても、同じ状態になっていきます。触れた年齢が低いほど早く状態があらわれます。言葉や表情だけでも、1歳前から触れた子と触れていない子では、1歳過ぎた時にすでに違いが表れています。
触れてしまったら、触れる前の子どもには戻れません。その子の人生を変えてしまう、その子の人生の未来を奪ってしまう、この危険性をみんなに知って欲しいと思っています。時代に流されない、触れさせない勇気を持って欲しいと思います。
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